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❇️片暉の残照❇️

第21章 嫉妬の炎


放火犯が捕まったと聞き――――…安堵したのもつかの間…


その放火犯が、一人の少女だったと聞き驚きが部屋を包んだ。


しかも――――私と歳が変わらないと聞き…胸が締め付けられた。


「今――――連行され…事情聴取を…」



私と同じ年頃の子を……事情聴取…?



「…そ、その子は…なぜ――――…」


「話を聞かないといけませんが……どうも様子が…」



ポルギさんはこれから少女の聞き取りをすると説明を受けたのだが…使用人の説明が何故か歯切れが悪く「よく分かるものをここへ」と、使用人をもう一度使いに出した。



「どうした?ポルギ」


レンティス王も眉をひそめる。



「テイスと歳が近い子だとか――――…」


「はい、しかし…様子がおかしいと――――…様子が分かるのをここへ呼びましたので…詳しい話は後程」



ポルギさんの手際の良さにキロはあっけにとられている。



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