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❇️片暉の残照❇️

第21章 嫉妬の炎


その夜――――…


ハーパーに荷物を届けた少女の取り調べが予定されてあったが…


地下の牢内で…首を吊った少女の遺体が発見されたことこで中止となった。



少女は看守の目を盗み――――…自分の衣服を使い自ら命をたったとみられた。



少女の亡骸はその日の夜に牢から出され人知れず解剖に回され処分されたが――――…月明かりに照らされた少女の顔には火傷の後が見えた。



少しの時間だけだが少女を監視していた看守は…彼女の死んだような瞳はメイドと言うよりも――――…スラム街の更に奥に落とされた…娼婦の末路のようだと…いっていた。



その言葉のように……少女の体には…無数の傷や火傷のあとがあった―――…


しかし、少女の体で一番の損傷部は――――…未成熟な膣内だったことは…公には説明されるとこはなかった…。




コレジバ侯爵家のメイドだと言っていた少女だが――――…


コレジバ侯爵は少女の遺体を引き取ることはなかった…。


「顔に火傷のあるメイドは侯爵家にはいない」


と、言う書状が届いただけで…誰も引き取りに来なかった。



少女の遺体は罪人と同じ扱いで兵士により何ヵ所かある、どこかの山の処分場に運ばれた――――捨てられた。



少女の遺体がその後…どうなったかは――――誰も知らない。




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