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❇️片暉の残照❇️

第22章 香油と裏切り者


浅はかな女の夢――――…しかし、レミにとっては最大の夢!


黄金の髪と黄金の光線が入る青い瞳…


王族なら確実に王候補の自分――――…。


しかし、家が王族でなく、伯爵家だったこと…完璧な王色でなかったことから……レミは王候補の妃候補としか扱われなかった。



人一倍、自己顕示力と野心の強かったレミにしてみたら、王になれる要素があるのに“伯爵”と言う位で王位継承者に髪の毛一本もかからないと言うことが許せなかった。


表には見せなかったが、誰よりも国の権力者にふさわしいのは自分だと自負していたこともあり…レミは密かに暴走を始めていた。


なのに――――…計画は全てがうまくいかず…


次期王候補を産むと言う計画さえも、王弟の前妻への“愛”に頓挫してしまう。


許せなかった――――…自分を認めない王族が!男が!




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