❇️片暉の残照❇️
第22章 香油と裏切り者
では、もう一度――――…レンティスの許嫁になることを考えるも…
レンティスはミュトロン領に静養と王位勉強に出ていると言う。
追いかけもう一度――――…。
しかし、ミュトロン領のレンティスのとなりには…金寄りの茶色の髪を結び、安物のワンピースに泥を着けて笑う……1人の少女がいた。
田舎娘とレンティスは終始笑顔で、今まで死にかけの青白い顔しか見たことのないレミは衝撃を受けた。
レミの中で何かが崩れ――――壊れた。
嫉妬と王位への執着…自分の存在意義…
膨れ上がる承認欲求。
レミは使えるもはすべて使い――――…
邪魔物は排除し…
王母から女帝へとなるとことを決めた。
なのに――――…ここで…また
邪魔が入るとは…
駒は揃った――――、なのにうまく行かない!
歴史的に王も排出したと言う…大臣の子種をもらい…コーテルと言う王位継承者まで作り上げたのに!
何故に邪魔をする!
バラ――――全てが…あのバラが誕生してからだ!
ティアラ――――レンティス王の愛花…
あのバラには…解毒作用もあり、毒殺は難しくなった。
王弟で試し――――心を殺す毒を完成させたのに…レンティス王には使えなかった!