❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
「テイス様、お迎えが来ました」
「ありがとう、キキ」
キキは、私の身の回りをするメイドとなってニコルの下に付くことになった。
住み込み使用人の部屋が空いていたこともあって、キキはトントン拍子に王都のハジロ邸で働く事となり、実家には父の従者が契約書とキキからの手紙を届ける手はずとなった。
そして、今日からキキは私が王都にいる間の身の回りを世話するメイドとして働き始めた。
「テイス様、可愛いワンピースですね!」
「///あっ、うん――――…でも、呼ばれていないお茶会に参加って本当にできるのかしら?」
「招待されている、高位者のロミ様とサンドラ様の強い意向があれば可能だと…思いますが…」
「レミ様が――――…どう、思われるか…」
キキはレミ様の事をよく知っているらしく、胸の辺りを押さえて心配そうに私を見た。