❇️片暉の残照❇️
第23章 女帝のお茶会
ニコルも心配そうに私を見る。
「まぁ、嫌みの一つや二つ…三つに四つぐらいは覚悟していたほうがいいかもね?」
「///お兄様!」
部屋の扉の前で困り顔をして立っていたのは、私を迎えに来たお兄様だった。
「まぁ、あの方の思い通りにならないって分からせないといけない時期だから…。テイス頑張ろう!」
何度かレミ様のお茶会にロミ様の付き添いで行っているお兄様がため息をついている…。
「そんなに…怖いのですか?」
「ん~…まぁね」
――――お兄様…ますます行きたくないのですが…。
そう思いつつも、渋々私は王宮の馬車に乗り込む事となる。