❇️片暉の残照❇️
第24章 王位継承者
「レミよ――――…我が弟カロイは元気か?」
すると、話を変えたのかレンティス王はレミ様に話をふる。
「!――――え、ど…どうでしょう…体調よく過ごされていると……聞いております」
「そうか――――…会いには行っていないようだね…コーテルもネールも父親がいなくて…寂しくはないか――――?」
まだ、冷たい雰囲気を纏うレンティス王に…ネールは緊張ぎみに母であるレミ様を横目で見る。
「さ…寂しくはございません――――お母様が…おりますし…わたくしは皆に愛されておりますから!」
ネール様は母であるレミ様の顔色を見て――――そう答えるも…
レンティス王の冷たい表情は緩和されることはなかった。
「ほぅ――――皆に…愛されていると……“ニコウス大臣に”では、なくてか?」
その言葉に――――レミ様が動揺する!
「“ニコウス大臣に”?…レンティス王様…意味が分かりません――――もちろん、ニコウス大臣もわたくしを愛して…くださっていると思いますよ?良く――――…プレゼントを下さいますもの…」
ネールは意味が分からない…と、いいニコウス大臣との関係を…疑問に思うことなく話をする。
――――大臣から…プレゼントをもらう…?
レミ様に対して…良く思っているのなら…あり得る話ではあるが…、本人ではなく…娘のネール様にプレゼントを送り会う…仲?!