❇️片暉の残照❇️
第24章 王位継承者
ネール様はニコウス大臣にとって…親子ほど年の離れた――――…思い人なのだろうか?
――――親子…ほど…?
「――――え?まさか…」
私は、サンドラ様とロミ様…そして、お兄様に守られながら――――…会話の中の違和感を拾い上げ…それぞれのキーワードを繋ぎ合わせた…。
すると、恐ろしい仮説が浮かび上がった…。
「…まさか、コーテル様と…ネール様の…父親は――――…ニコウス…大臣…?」
「!?なっ――――!?」
「テイス!?」
私の呟きに、側にいた三人か驚きの声を上げた!!
「――――な…何を言っているの?わたくしの…お父様が…その――――老いぼれた古狸のニコウス?バカにするのもいい加減にして!」
小声で言ったつもりだったが…場が凍りつくほど静かだった事が仇となり…緊張して気が立っているネール様に届いてしまった。
ネール様は目にいっぱいの涙を溜め…私を睨んだ!