❇️片暉の残照❇️
第24章 王位継承者
コニウス大臣に向けて投げられた資料を手にすると、顔色がどんどんと悪くなっていく。
「こ…この……この――――情報は…ど…どこから…!?どこから…!」
「貴様は――――おしゃべりなようだなぁ…。
特に、繋がっている時には饒舌だとか……なぁ…ハーパー?」
「――――…!?」
テラスの入り口に人影が見えた――――…と、同時に私の耳をお兄様が塞ぐ!
「ちょっ、お兄様――――レンティス王の話が聞こえません!」
「///ここは……なるべくお前には聞かせたくない…」
――――は?コニウス大臣が入り口に向かって動揺を見せるが…お兄様の手が邪魔でよく聞こえない!
すると、サッと私の前にサンドラ様とロミ様が立ちふさがり…様子すらも遮られた。
「――――ちょっ、見えません…」
「///や…いや~…これは……」
「ガキには刺激が強すぎる!」
と、ロミ様とサンドラ様にも邪魔されてしまった。