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❇️片暉の残照❇️

第24章 王位継承者


「は!?何をおっしゃるのですか!?わたくしは、貴方様の家族!義妹ですのよ!――――貴方との婚約を消されてもなお……我が心は王家に捧げていると言うのに――――…野望とは意味がわかりませぬ!」



レンティス王に冷たく言い放たれたレミ様は怒りを露に扇子をテーブルに叩きつけた!



「――――そうですね…野心はあったが、ことごとく出遅れ…焦った結果だと…言い直した方がいいか?」


しかし、顔色変えずにレンティス王はレミ様に向かう。



「――――コニウス大臣の妻の事故を真似て…キャロルを殺したのだろう?時がたてばバレぬとでも思ったのか……手口を変えないとは…愚かな」


レンティス王は大きくため息をつくと、ポルギから渡された資料を読み、足元で膝をつきいまだに顔を上げないコニウス大臣を見下ろす。


「この…資料に間違いはないか?――――妻との結婚生活にど~しても我慢ができず…殺してしまった……男色家のコニウスよ…」


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