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❇️片暉の残照❇️

第24章 王位継承者


すると、扇子をテーブルに打ち付け怒りを露にしたしていたレミが高らかに笑い出した――――!



「フッ――――アハハハハハ!面白い、面白い余興ですこと!誰が誰の子ですって!?ハーパー……男妾の癖に――――…随分と偉くなったものね……ここで我々よりも高い目線でよくもそのような世迷い言を並べられたものよ!」


レミは口許を手で隠しながら…崩れ床にへたりこむ娘のネールを見下ろし「みっともない立ちなさい!」と、活を入れる。


「お…母……様…」


ネールは涙を流しながら母を見上げるも、母は優しい顔など一片も見せなかった。


「わたくしの不貞を疑ってもよろしいですが――――…そうなると、レンティス王…貴方の後継者は誰もいなくなってしまいますよ?」


レミは胸を張ると…この国の終わりを指摘した――――。


「そ、そうでございます!
レミ様が罪に問われたとしたら…継承権1位の義息子であるロミ様はもちろん…継承権2位のコーテル様に…ネール様と婚約予定のサンドラ様まで…罪人連義として継承権が剥奪されますぞ――――!そうなったら…我が国の行く末が!」


ハーパーに追い詰められたとは言え、コニウス大臣がレミの援護に大声で後継者が消え、国が傾くと叫んだ!


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