❇️片暉の残照❇️
第24章 王位継承者
「な…お前――――自分が何を言っているのか分かっているのか!?
レミお前は王の婚約者を自ら降り――――王弟陛下と再婚をしていたじゃないか!王とは終わっていたはずだろ!」
錯乱ぎみに恐ろしい事を口にするレミ様に対して、サンドラ様が強い口調でいい放つ!
「うるさい!うるさい――――!私はこの国の全ての者から愛されるべきなのよ!!将来…王母となる存在なのだから!」
レミ様はテーブルにあった紅茶を掴むと、私の方に向かってそれを投げつけ、同時にフォークを握りしめた拳を構えながらこちらに突進してきた!
「テイス様――――!」
「テイス!」
「しねぇぇええぇ――――!」
殺意が吹き出たレミ様が私の命を取りに向かってくる!
その瞬間!
ロミ様、サンドラ様、お兄様…そして、レンティス王までもが…
私の前に立ちふさがり――――、レミ様の突進を止めた!
「レミ――――いい加減にしろ!」
レンティス王の声が…悲鳴が混じり騒然としていたテラス内に響く!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……レン…ティス…いゃぁ…」
レミ様はその場で取り押さえられ――――…
連行されていった。
コニウス大臣も…衛兵と共に…テラスを後にした。