❇️片暉の残照❇️
第25章 父と子
「さて、感動の再会は――――以上として…、テラスでの件…情けないやら、呆れるやら……まぁ、レミの最近の暴挙は目に余っていたからな――――納得はした」
「先ほど――――地下牢でレミ様とコニウス大臣の様子を見てきましたが…意気消沈のコニウス大臣とは対照的に…王を訴えると怒りを露にするレミ様の様子に――――目を疑いました」
サッと体制を整えたリューク様の言葉にそこにいた皆が大きくため息をついた。
「まだ――――そんなことを言っていたのですか!あの女は!私の母を、弟を殺したのですよ!」
ロミ様が牢屋のレミ様の様子を聞き拳を握る!
「――――落ち着きなさい、ロミ…」
ジルベルト様が取り乱すロミ様に声をかけると、リューク様がお茶を準備する。
「さぁ、皆…座って今後の事を考えねば――――…次期王女のお披露目をあるしな」
「そうだな――――…ポルギ、お茶と菓子を用意してくれ…それと、もろもろの書類も…」
「はい!かしこまりました」
そうして――――…皆がソファに座ると、今後の対策が始まった。