❇️片暉の残照❇️
第26章 最終章・片暉の姫と未来の騎士
「ゴルドガ国、王レンティス様、――――王姫テイス様のご登壇!」
その日――――…国民に大々的に私の王姫としてのお披露目となった。
国中を上げてお祭りとなったその日は一日中、姫のお披露目に大騒ぎとなっていた!
「片暉の姫――――世にも珍しいオッドアイの姫様だとさ!しかし、夜になると見事な“王色眼”になり――――暗い世界を照らすのだとか!小さく美しい姫様なんだと!」
「聞いた、聞いた――――!あの、植物研究所に通っていた眼帯の娘っこだろ?お姫様だったとは…あそこも格が上がったなぁ~」
そんな声が聞こえていたらしいが…当の本人はお披露目会に口から心臓が出そうなほど緊張していた!