箱……戎壹
第1章 目が覚めたら…
「すまない――――…でも、これでお前を解放してやれるって!母さんが!」
――――は?
「私は…貴方と――――…一生を添い遂げるつもりで…ここまで来たのに…我慢…いっぱいしてきたのに…――――は?何で?私の事…嫌いに…なったの?」
残念なことに…私は…それでも主人の事を愛していた――――。
どんなに、苦痛な日々でも…
苦痛なセックスをさせられても…
愛が――――主人が私を救うと…
信じていた――――のに…
「見合いして――――…そのまま…体の関係になった…?」
「すまない――――…」
主人はうつむいたまま…まだ…私の顔を見ない。