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箱……戎壹

第1章 目が覚めたら…


「うるさい子だね!――――ど~あれ!今、子供が産めないお前に兎や角言われたく無いんだよ!必要ない者を置いておくほど――――我が家はバカじゃないんだ!」



“必要のない者”!?


私は主人の顔をみた!しかし、主人はうつむいたまま…目を合わせようとしない!



「それにね――――…この子にはもう…新しい嫁を用意している!若くて、家名の良い所の娘さんだ!」



――――は?



更に、うつ向く主人の買い色がどんどんと悪くなっていく。



「もう――――見合いも済ませた。お前が入院している時に、なんなら体の相性も良かったんだろ?ん?あんな艶々した顔色のお前を見るのは久しぶりだったよ!」



――――は?



何を――――言って…



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