箱……戎壹
第1章 目が覚めたら…
ナースコールで看護師を呼び…
痛いと訴えると…すぐに痛み止を点滴に混ぜ…その場を立ち去った。
そして、再び痛みが消えると――――…
やっぱり、夢だったんだと…心を落ち着かせた。
何かの間違え――――…
3日後には退院出来る!
私は――――再び瞳を閉じると微笑んだ。
しかし、
3日たっても――――私は退院出来なかった。
それは…
子宮全摘出は最低でも一週間は入院が必要だ――――…と、言うこと…だから。
この説明は…
私が目覚めた次の日にあった。
救急車で運ばれ――――緊急手術が行われたが…
私の出血が止まらず…
急遽…腹部切開の――――子宮筋腫切除となった…
しかし、
私の子宮には…沢山の筋腫が巣を作り――――…大きいものを取っても再び大きくなる筋腫が次々とスタンバっていたらしく…
救急の医師が全摘を進めてきたそうだ――――…。
そして、救急車で一緒にきたお義母さんが全摘に同意したらしい。
その結果――――…
私の子宮は知らない間に…取り除かれ…
研究のために…ホルマリン漬けにされた。