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子犬、拾いました!

第3章 雨降りの日

夏祭りが終われば、雨の日が多くなる。

仕事場の置き傘に何度お世話になったことか…。

お世話になり過ぎたのが駄目だった。  置き傘ありません…。

持って来るのを忘れました…。


「帰る頃には止むと良いなぁ」

バイト中も窓をチラチラ見て、落ち着きがなかった。

ていうか、止むどころか大雨ですよ…。

「沖津さん、傘ある? もうすぐ帰るよね?」

「…近くのコンビニで買って帰ります」

覚悟を決めて、コンビニまで走ろうと思った。


入り口まで来たとき、人影が見えた。

「あれ?あの人も傘ない人なのかな?」

少しずつ近づいて行くと、その人影が誰だかわかった。

「陽太くん!?」

「あ!瑠菜さん、良かった~。 間に合った」

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