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子犬、拾いました!

第5章 対峙

「じゃあ、俺帰るわ。姉貴、お邪魔しました」

「もう帰るの?」

「ああ、元気そうな顔も見れたし」

「そっか。なんのお構いもなくてごめんね。また来てね」


玄関まで幸太をお見送りする。


「じゃあ、また。   あ、陽太さん」

「は、はい!」

「姉貴のことよろしく」

!!  「はい!」


あれ? なんか仲良くなってる?

「姉貴、本当に愛されてるんだな。変な奴だけど、良い男捕まえたな。 姉貴も大事にしろよ?」


久々に見た幸太の笑顔は大人びていて、眩しかった。


「良い人だね。幸太さん」

「なんか最初はヒヤヒヤしたけど、仲良くなったみたいだし結果オーライ?」

「だね!」


陽太の愛情とぶっきらぼうな幸太の愛情、両方を感じられて幸せな一日だった。

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