お兄ちゃんにバレた。
第1章 バレました。
昔からそうだった。
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検索窓に打ち込んではひたすら調べて、右手はマウス、左手は下着の中で自身の秘部を必死に慰めていた。
それがとうとうバレてしまった、よりによって兄に。
密かに思いを寄せていた兄に、その最中を見られてしまったのだ。
「お…お兄ちゃ…これは…ちが…」
大胆に行為を繰り広げる、肌色の多い画面はいかにもアダルトなビデオ。慌ててパソコンの画面を閉じ、誤魔化そうとするも時すでに遅しというやつで。赤面して無理矢理その場を取り繕うべく必死なわたしはさぞ無様な事だっただろう。
兄は何も言わなかった、気の所為かもしれないが、少し冷やかな視線を感じ、すぐ背を向けて部屋から出ていってしまった。
どうしよう…
兄はわたしの好きなアイスクリームを2つ持っていた。
きっと一緒に食べないかと誘いに来たところだったに違いない。何でノックしてくれなかったの!なんて、ノックに気付かない程に自慰行為に熱中していたとしたら到底言えない。
どろどろに濡れた指を拭きながら半泣きで思考を巡らせる。
こんなはしたない妹、兄はきっと嫌だろう。ずっといい子で生きてきたのに一瞬にして崩れてしまった事を、謎に正座して反省。部屋を出ていつも通りに接していれば、きっと見なかった事にしてもらえるだろうと都合の良い考えで出来たわたしの頭は緩すぎる。
「お、お兄ちゃん…あの…」
だらしない服装を整えて、兄の部屋の前に立つ。
ばくばくと高鳴る心臓に落ち着けと言い聞かせて、こんこん、と2回ノック。震える声で呼びかけるも返事は無く。どうしようと焦る気持ちから、ぐッとドアノブ握る手に力入り、がちゃりと少しだけ開くドア。
慌てて閉めようとしたその時だった。