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オレの創造者

第5章 再生

 初めは軽いキス。
 そのうちには、たくさんのキスで確かめあう

 キミの気持ち、オレの気持ち。

 「好きだ」

 言葉で伝えると、白い頬にうっすらと赤みがさす。

 シフォンのように軽くなびく、ワンピースを惜しげもなく落として、オレは艶やかな彼女の肌に唇をつけていく。

 オレの目の前に存在する。
 今、彼女に触れている。

 体温だってちゃんと感じる。

 なのに、何時間かのちにはいないなんて、そんなのありかよ?

 細い指がツっとオレの胸を撫でると、シャツのボタンははずれていく。

 彼女はあらわになったオレの胸に、頬を押しつけた。

 「音が聞こえる…」

 「オレにも聞かせて」

 トクントクンと小走りに。
 これが、キミの鼓動。
 鳴りやむことのないように、祈りながらキスした。

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