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オレの創造者

第8章 夜明け

 スースーと穏やかな寝息で、彼女が眠る。

 いつ彼女が消えるかと気が気でないオレは、そっと身を起こして、キッチンで水を飲んだ。

 そのあとは、ベッドサイドに座って、彼女を眺める。

 オレが助けられなかった彼女。
 なのに、オレを迎えいれてくれた。

 これが夢ならよかった。
 夢だとわかっていれば、何度も眠ればいいんだ。
 ずっと夢のなかでオレは、キミの傍にいられるのに。


 もうすぐ、日が昇る。

 もしかして、あの世に戻る際、また辛い思いをするなんてことはないよな?
 かぐや姫のように、心は悲しくても、光に包まれて行けるんだよな?

 カーテンの隙間から、次第に薄らいでいく藍色が見えた。

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