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オレの創造者

第8章 夜明け

 静かな時を進んでいた。
 その部屋の空気が突然、微弱に揺れた。

 ジジジ…。

 っ、な、なんだ?

 熟睡中の彼女は気づかなかったようだけど、オレは飛びあがるほど驚いた。

 動いた方向を見ると、テーブルに伏せられた彼女のスマホが今、起動を始めていた。

 きっと時間でセットしていたのだろう。

 あー、びっくりした。

 胸を撫でおろしかけたオレは、さっと彼女を振りかえる。

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