無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　オレの仕事はウェブ(ホームページ)制作関係。

　最近は雛型に入力さえすれば、低コストで自サイトを作れちゃうけれど、独自のカラーを打ちだしたいなら、やっぱイチからうちのような専門業者に依頼がくる。
　中小からの直接受注や、大手企業の下請けをやってる会社なんだ。

　オレの担当はプログラムなんだけど、立てつづけにコーダーが辞めてしまったから、慣れないコーディングってのやっている。
　なんにせよ、ウェブサイトを裏側で操るソースってやつを作ってるといえば、わかりよい？

　例えば、ウェブ上のボタンって、クリックしたら何らかのアクションが起きる。
　違うページに移動したりね。

　それは、オレたちがそう仕組んでいるから。
　ま、どうでもいいよね。

　職場につくと、まずメールとにらめっこを始める。
　たいていが、迷惑メールやセールス。
　そして、お客様からの連絡事項。

　これらは始業時間前に片付けておきたいこと。
　じゃないと、ほらもう9時だ。

　テルルルルルルLLll…。
　ってなるのよね。