
身体を重ねても、想いはズレたまま
第6章 第6章 好意
膣内でビクビクと脈動する。
二人して軽く喘ぎながら、じっと放出がおさまるのを待った。
「もう。中でイっちゃったの?」
レナは眠そうな声で、そう言うと私の方を向いて、むくれた顔を見せたが、怒っている風ではなかった。
「だって。あんまり気持ちいいんだもん」
彼女は、眉をへの字にして何か言いたそうにしていたけれども、ギュッと私の身体に抱きつくと、口角を上げたままスースー寝息を立て始めた。
私は、彼女の髪に自分の顔を埋めて柔らかく抱きしめた。
肉身は、半勃ちのまま彼女の中に佇む。
いつしか、私もまどろみの中で意識を失なっていった。
