だから愛して 「改訂版」
第1章 だから愛して 「改訂版」
18
わたしは、子どものころから、本を読むのが好きでした。
小学校の六年生のとき、短い小説を書きました。
中学生のときも高校生のときも、ずっと小説を書き続けていました。
でも、誰にも書いていると話したり見せたことはありません。
自分だけの楽しみ、という感じです。
そんなに受験校というのではありませんでしたが、本をたくさん読んでいることや、小説を書いていることを、友達に言えないような雰囲気がありました。
受験校でなくても、テストはたくさんありましたし、どうしても進路の話になってしまいます。
でもそれなりに、学校生活は、楽しいものでした。
本を読んで、
生きるとは何?
人間とは何?
などを、考えることがありました。
大学も、文学部を選びました。
日本近代文学史のコースです。
大学に入学してすぐ、市民講座の「小説の書き方」という教室に参加しました。
そこの先生が、智さんです。
フルネームは、小村智さんです。
面白い講義でした。
何回目かの講義のあと、短編小説を書いてくるという課題がでました。
先生が、わたしの書いた短編小説を、褒めてくれたのです。
テーマもいいし、話の筋もよく書けている、という評価でした。
わたしが、いままでにも、たくさん書いてきましたと言いますと、
「三崎さんは
どうして
小説を書きたいの?」
と、先生が、聞いてきました。
どうして書きたいのかなんて、いままで考えたことがありませんでした。
本を読んで、こんな話を書けたらいいなと思って書いてきただけです。
先生が、
「私は
二冊しか
出版できていませんが
いつも
読者の
考える参考になる
本を書きたいと
思っています」
と言いました。
わたしが、なにも言えなくて、黙っていましたら、
「三崎さんは
書く目的が
はっきりしたら
いい作品を
書けると思います」
と言ってくれたのです。
わたしは、子どものころから、本を読むのが好きでした。
小学校の六年生のとき、短い小説を書きました。
中学生のときも高校生のときも、ずっと小説を書き続けていました。
でも、誰にも書いていると話したり見せたことはありません。
自分だけの楽しみ、という感じです。
そんなに受験校というのではありませんでしたが、本をたくさん読んでいることや、小説を書いていることを、友達に言えないような雰囲気がありました。
受験校でなくても、テストはたくさんありましたし、どうしても進路の話になってしまいます。
でもそれなりに、学校生活は、楽しいものでした。
本を読んで、
生きるとは何?
人間とは何?
などを、考えることがありました。
大学も、文学部を選びました。
日本近代文学史のコースです。
大学に入学してすぐ、市民講座の「小説の書き方」という教室に参加しました。
そこの先生が、智さんです。
フルネームは、小村智さんです。
面白い講義でした。
何回目かの講義のあと、短編小説を書いてくるという課題がでました。
先生が、わたしの書いた短編小説を、褒めてくれたのです。
テーマもいいし、話の筋もよく書けている、という評価でした。
わたしが、いままでにも、たくさん書いてきましたと言いますと、
「三崎さんは
どうして
小説を書きたいの?」
と、先生が、聞いてきました。
どうして書きたいのかなんて、いままで考えたことがありませんでした。
本を読んで、こんな話を書けたらいいなと思って書いてきただけです。
先生が、
「私は
二冊しか
出版できていませんが
いつも
読者の
考える参考になる
本を書きたいと
思っています」
と言いました。
わたしが、なにも言えなくて、黙っていましたら、
「三崎さんは
書く目的が
はっきりしたら
いい作品を
書けると思います」
と言ってくれたのです。
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