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はじまりの書

第1章 登場人物

【ピスティ】(主人公)
アウィーコート王国の王子。2人兄弟の弟。いつも3人の仲間たちを含め、多くの者たちと共に、野山を駆け回っている。そのため、教養はあまりないが、庶民の声を肌でよく知っている。剣の腕は確かだが、腕に「一生治らない怪我」を負ってしまったため、思うように動かすことができない。素直で元気な正確である反面、短気で意地っ張りなところがある。父や兄との間に、深い確執がある。

【ブロミア】
ピスティの父。アウィーコート王国の王。思い病に冒されていて、動くこともままならない。言うことを聞かないピスティを疎ましく思っている。そのため、次の王にはピスティではなく、フォビスメノス(後述)に継がせたがっている。しかしフォビスメノスに裏切られたことを知り、ピスティに次代の王位を譲った直後に病死する。

【フォビスメノス】
ピスティの兄。勉学に励み、多くの教養を身につけている。しかし体験が少ないので頭でっかちなところがあり、遊んでばかりいる弟を蔑んでいる。のちに保身のため、父・ブロミアの命と引き換えに敵国に寝返ろうとするも失敗。最後の戦いでは、ゲン(後述)の作戦を看破するも、ピスティと対決して戦死する。

【ライ】
ピスティの仲間。怪力の持ち主ながら、心根は優しい。食べることが好きな反面、考えることは苦手。大人3人分ほどもある鉄の梯子が武器。

【フウ】
ピスティの仲間。風のような素早さを武器に戦う影の者。黒い服に身を包み、顔は常に白い仮面で隠している。そのため、表情はほとんど表に出ない。無口で、四字熟語でのみしか話さない。ただし、興奮すると饒舌になる。2本の短剣が武器。

【ゲン】
ピスティの仲間。かつては東の国で軍師として活躍していた。年老いており、戦いの場で活躍することはできない。しかし、「三十六計」という怪しげな知識に基づいた作戦を立案し、どんな大敵をも翻弄する神算鬼謀の持ち主。「剣」ではなく「刀」を護身用として身につけている。

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