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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第5章 逃亡

それからというもの、薔薇は毎日欠かさず届くようになった。

日によって本数は増えていく。
私はそれが怖くて1週間ほどで開けることを辞め、宅配ボックスの場所を確認することさえしなくなっていった。

ある日、私が帰宅して手を洗っているとピンポーンと音が鳴った。ドアを開けると、そこには大家さんが立っていた。

「はい、どうかされましたか?」私は急に大家さんが訪ねてきたことに驚きながら聞いた。

「ごめんね、ちょっと確認したいことがあって。」そう言って大家さんは言い出しにくそうに続けた。

「優花ちゃん、貴方の宅配ボックスが凄いことになってるのに気づいてる?」

大家さんはそう言って、証拠と言わんばかりに携帯で撮った写真を見せてきた。

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