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宅配のお兄さんにどんどん逃げ場を無くされるはなし

第5章 逃亡

そこに写っていたのは、何とも異様な光景だった。

宅配ボックスの普段は閉じている上の蓋部分が、薔薇が邪魔している事が原因で機能を果たしていないのだ。
私は絶句して、口を抑えた。誰がこんなことを。。

大家さんは、冷たい目線を私にむけ「何が原因でこうなっているのかは、聞かないでおくけれど他の住民の方たちには"配慮"してね。」と言った。

私は「すみません、今すぐにでも片付けますので」と言い頭を下げる。
すると大家さんはまだ何か言いたげな様子であったが「お願いね。」と言って去っていった。

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