くるみの初恋、高校教師。
第14章 先生の告白
「俺もくるみのことずっと好きだったよ…
お父さんからくるみが来るって聞いて、楽しみだった。
久しぶりに見たくるみは昔と変わらずかわいくて、
勉強も一生懸命頑張って、少しずつ笑ってくれるようになって、いつの間にか心惹かれてた。
でも、俺は先生だから。
くるみが傷つくようなことがあってはいけないと思って、気持ちを抑えてたんだ。
こうなるなら、もっと早く伝えるべきだったな。
くるみのかわいい顔、涙で汚しちゃったな…」
先生はくるみの涙を手でそっと拭った。
「先生………」
くるみは、驚きとうれしさと緊張が解けたのと、
溢れ出る涙を止められず、しばらく先生の胸で泣き続けた。