りさと3人のDoctors
第21章 鈍感な2人
蒼「…りさもそんな年頃か。」
豪「なんで蓮なんだよ、俺じゃダメか?」
蓮「いやちょっと!2人ともさっきまであんな俺のこと責めてたくせに〜。なんも変なことは言ってないでしょ?むしろ、ちゃんとりさに教えてあげたんだからね。誰かが教えてあげなきゃいけない大事なことでしょ?」
蒼「あぁ、悪かったよ。それにしても、りさも単純というか、すぐ無理しようとするんだ、まったく。」
豪「俺がりさに教えたかった。」
蓮「ぷはっ。兄貴たちには無理だよ。」
蒼「なんでだよ。」
蓮「だって、蒼兄も豪兄も、女心わかってないもん。なんでりさがそういうこと俺に話すかわかる?」
豪「たまたま家にいたからだろ。」
蓮「そんなんじゃないよ。豪兄が家にいても、りさなら話さないよ、きっと。」
蒼「じゃあなんで蓮なんだよ?」
蓮「もう、2人とも嫉妬しないで。そんなの簡単なことだよ。俺はりさのにぃにだからだよ。お兄ちゃんだから。」
蒼「はぁ?全く答えになってないだろ。」
豪「俺らもお兄ちゃんみたいなもんだぞ。なんなら親でもある。」
蓮「違うんだって。豪兄は先生。蒼兄は…まぁ先生は先生だね。」
豪「ダメだ。蓮の頭がおかしくなった。疲れてんだ。」
蒼「そうだな。よし、この話はおしまいにしよう。」
蓮「もう、俺は普通だってば〜。」