
りさと3人のDoctors
第3章 診察
「りさ、お待たせ。」
すぐに豪が来て、りさは助手席に乗り込む。
「血液検査でもされたか?」
「なんでわかったの?って、お医者さんだからわかるよね…」
「それもあるけど、りさ泣いただろ?りさが泣くってことはなんか痛いことされたんだろうと思って。」
「な、泣い…たけど…。なんでわかったの…。」
「わかるに決まってんだろ。」
豪はクールでちょっと怖い感じだが、なんでもよく気づくし優しい。
昨夜の当直中も、蒼からりさの発作があったと連絡を受けて、りさのことを心配してくれていた。
家に着くと、豪はりさを降ろしてまたすぐ病院に戻って行った。
