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テスト前日の夜。23時半を過ぎたころ。


(…もうこんな時間か。まだ覚えることあるのに…。とりあえずココアでも飲もう。)


りさは勉強を中断してリビングに向かった。



「あれ、りさまだ起きてたの？」



リビングには蓮がいた。

蓮もこれから勉強するのか、紙の資料をたくさん手に抱えてる。



「うん。明日からテストなの。今回全然勉強できてないから…。」


「病み上がりなんだしあんまり無理しちゃダメだよ？あ、わからないとこあるなら教えてあげようか？」


「え、いいの？にぃに、英語わかる…？」


「まぁ、読むのはね。」



そう言って、手に持っていた英語の論文をりさに見せ、蓮は得意げにニコッと微笑んだ。



「すごい。ちょっと待ってて、ノートとか取ってくる！」


と言って、りさは部屋に勉強道具を取りに行った。