りさと3人のDoctors
第31章 修学旅行とりさの初恋
_____1ヶ月後
初夏の良い季節がやってくると、りさは待ちに待った修学旅行の日を迎えた。
蒼はりさを空港まで見送りに来ていて、他にも見送りに来ている保護者は結構多くいる。
「りさ、気をつけてな。なにかあったら、すぐ一ノ瀬先生に言うんだぞ。」
「はーい。いってきます!」
りさはワクワクした様子でクラスの待機列に並びに行った。
「小野寺さん。どうも、一ノ瀬です。お見送りにいらっしゃってたんですね。」
「あぁ、一ノ瀬先生。先日はどうもありがとうございました。りさのこと、どうぞよろしくお願いします。」
「えぇ、大丈夫ですよ。他の引率する教員とも情報共有しておりますのでご安心ください。」
「ありがとうございます。助かります。」
「それでは。」
蒼は万が一のことがあった時のために、担任の一ノ瀬へりさの体の状態を伝えてくれていた。