りさと3人のDoctors
第31章 修学旅行とりさの初恋
「それだよ。りさちゃんそれが恋なの。
その先生と他の2人のお土産選ぶ時、
"りさちゃん自身が"これがいいんじゃないかって選ぶのと、"相手は"これがいいと思うんじゃないかって選ぶのと、似てるようで違うでしょ?
りさちゃん、2人のお土産はりさちゃんの考えで決めたのに、その先生のお土産は、先生がどう思うか考えて選ぼうとしてる。先生を思い浮かべて、お土産を渡した時の反応を想像してるでしょ?
言いたいこと、なんとなくわかる…?」
「うん…。たしかに、先生のお土産は先生がどう思うかなって気にしちゃう。これでうれしいかな?とか、センス悪くて嫌われないかな?とか…」
「そういうのを好きって言うんだよ。それが恋心なの。それに、嫌われないかなとかもうそれ好きって言ってるようなもんじゃん。
他にもさ、ふとした時にその人のことを考えたり、会いたくなったり、そういうのあるんじゃない?」
(そういえば………。)
そんなこと、りさには山ほど心当たりがある。