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りさと3人のDoctors

第35章 さすが蓮



コンコンコン___



「入るよ。」



ドアを開けると、りさはソファーに座り俯いていた。

蓮は隣に座ると、いつものように優しくりさに話しかけた。



「りさ、どうして治療そんなに頑張っちゃうの?本当はすごく痛いの我慢してるよね?蒼兄も心配してたよ。最近はずっと無理して大丈夫しか言わないって。りさがつらそうだって。」


「え…、先生が…?」



りさは蒼の名前に反応し、それを見た蓮はなんとなくりさの変化に気づいた。



「蒼兄となんかあった?」


「…なんもないよ。」



そういうりさは、どこか落ち着かずそわそわした感じで、なにかを悟られないように隠してるような感じだった。

蓮はりさになにがあったのか考えていると、りさの机の上にクマのボールペンが飾ってあるのを見つける。



(ん?あれってたしか蒼兄がお土産で貰ったって言ってたのと同じ…。蒼兄、お揃いなんて言ってなかったけど、りさがこっそりお揃いにした?ということは、好きって気づいたのか…?そういえば、蒼兄は修学旅行のあとからりさが変わったって言ってたよな…。)



さすが蓮だ。

医者より恋愛アドバイザーとかの方が向いてるくらいの名推理をみせた。


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