りさと3人のDoctors
第36章 進路相談
「りさ。確かにりさは俺たちと血は繋がってない。だけど家族だよ。りさがここに来た時からずっと本当の家族なんだ。だから、なにも遠慮することはない。むしろ怒るぞ?迷惑かけるからって自分のやりたいこともしないんじゃ。」
「豪先生…。」
豪と一対一でこんなにちゃんと話をするのは初めて。
いつもクールでどこかぶっきらぼうな豪がこんなに考えてくれてたなんて、りさは気づいていなかった。
「豪先生ごめんなさい。わたし、先生たちがそんなにわたしのこと考えてくれて、思ってくれてるなんて…。頑張って行きたい大学目指してみようかな。」
「うん、それでいい。」
そういって、豪はりさの頭を撫でた。