りさと3人のDoctors
第51章 生理と救急搬送
夜になり、6時間ほど眠っていたりさはゆっくり目を覚ました。
先生は3人とも、時々出入りをしながら、書類を書いたり電話で指示を出したり、ずっとりさのそばで仕事をしてくれていた。
そんな先生たちは、まだりさが目を覚ましたことに気づいていない。
いつもと違う病室にりさはきょろきょろとする。
りさ「………先生。」
りさの声で気づいた先生たちは、手を止めてベッドの側に集まった。
蒼「りさ、起きたか。」
蒼はりさの頭を優しく撫でた。
りさ「ここどこ…?」
蒼「病院だよ。いつもの部屋が空いてなくて、産婦人科の部屋なんだ。フロアは同じだからね。」
りさ「うん…。…うっ、ぅぅ。」
りさはお腹を抱えてうずくまった。
蒼「りさ痛い…?」
りさ「うん…。先生、ちょっとトイレ行きたい…。」
蒼「トイレ?わかった、ちょっと待ってな。」
そういうと、蒼はりさの体をゆっくり起こし、豪は点滴をまとめてくれた。
蓮「りさ、トイレの中にショーツとナプキン置いてあるからそれに変えなね。」
りさ「…?ぅ、うん…。」
りさはなんでショーツも?と思ったが、それよりもショーツやらナプキンやら言われ恥ずかしかったので、とりあえず返事だけした。
特別室にはトイレがあるので、蒼に支えられながら数歩歩いてトイレに入った。