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制服から着替えたりさは、模試の結果を持ってリビングに降りてきた。



「ノワールがC判定だったの…。」



そう言って、りさは豪と蓮に判定表を見せる。



豪「第二、第三志望はA判定取れてるのか。」


蓮「えーっと…、あ〜、りさは全体的に理系科目が苦手なんだね。」


りさ「わたし、文系だったのを医大行くために途中で理転したから、数学とか理科とか元々苦手なの。
このままじゃ第一志望は絶対無理だよね…。」



実は、りさはもともと文系を選択していた。

これといってやりたいことがあったわけではないが、なんとなく楓のようにCAにでもなれたらと考えていた。

ただ、蒼への想いも募り、2年生の途中で医大を目指すため理系に変更していたのだ。



豪「大丈夫だ。まだ夏休み前だし、ここから頑張れば充分間に合うぞ。」


蓮「うん。文系科目は問題ないしね。そんな落ち込まないで、りさなら大丈夫。それに、あくまで模試だから、この結果は気にしすぎなくていいよ。」



落ち込んで肩を落とすりさを豪も蓮も励ましてくれた。