
りさと3人のDoctors
第68章 生理の相談
「うぅ…怖い…。」
勇気を出してベッドに横になったものの、駆血帯を巻かれたりさは、差し迫る恐怖に怯えていた。
「大丈夫大丈夫。すぐ終わる。」
蒼はりさの頭を撫でながら、りさを落ち着かせる。
「よし、りさチクってするよ〜。」
「や、やだ…にぃに待って!」
「もう、りさの待っては日が暮れるだろ?ほら、手握ってあげるから。はい、蓮よろしく。」
蒼は採血と反対側の手を握り、蓮を催促する。
「OK。そしたらりさいくよ〜、ちょっと我慢してね〜…。」
「んっ、痛い…!」
りさは目をつぶって蒼の手をぎゅっと握りしめた。
「りさえらいね〜、もうちょっとだからね〜…はい!終わり!」
「うぅ…。ぐすん…、ぐすん…。」
「もう終わったよ。そんなに泣かないの…。」
蒼はりさの涙を手で拭い、頭をぽんぽんと撫でた。
