りさと3人のDoctors
第8章 検査の結果
そして、そんなりさの泣き声は病室の外にまで聞こえていて…
「…つらいな。りさだから…、どうしても、患者だと簡単には割りきれない…。」
「豪兄でさえそう思うんだ。俺たちにとってりさは本当に特別。なんとか守ってあげたいな、つらい思いさせたくないよ…。」
りさのところへ行ったきり、なかなか戻ってこない蒼の様子を見に行こうと、豪と蓮はりさの部屋の前に来ていた。
ただ、部屋から聞こえてくる蒼とりさの話に、とても中には入って行けず。
2人もまた、胸が締めつけられるような思いの中、医局に戻っていった。