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りさと3人のDoctors

第2章 りさと3人の先生たち



あれから4年、りさは中学生1年生になっていた。



両親を亡くした後、りさは小野寺家に引き取られた。

孤児院育ちだったりさの両親には頼れる親戚がおらず、もしものことがあれば…と、病院長にりさのことを頼んであったのだ。



小野寺家は、病院から車で5分ほどの場所にある。

家には、長男の蒼(そう)、次男の豪(ごう)、三男の蓮(れん)が暮らしており、3人とも父と同じくノワールの医師をしている。

もう1人、長女の楓(かえで)もいるが、イギリスに住んでいるため家にはほとんど帰って来ない。

父の謙二郎はりさの両親が亡くなって以来、ノワールの第一線を退いて、自ら途上国の医療支援に携わっているため家におらず、謙二郎の妻もすでに他界している。

そんな謙二郎に代わり、りさの主治医は蒼が務めているが、実際には豪と蓮と、兄弟3人で公私ともにりさを見守っている。


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