りさと3人のDoctors
第77章 小児科医 白鳥りさ
「おつかれ、りさ先生。」
りさが廊下を歩いていると、後ろから声をかけられて振り返る。
「蒼!」
「今日は夜帰るだろ?一緒に帰ろうか。」
「うん!!」
体の弱かったりさが、
病気で治療の毎日だったりさが、
こうして白衣を着て立派な医師になった。
憧れだった蒼も、今では肩を並べて歩ける存在になり、そしてなにより、りさの旦那様だ。
ここへ来るまで沢山あった。
きっとこれからも沢山あるだろう。
だけど、蒼とずっと一緒にいれば大丈夫。
そして、
「りさ〜、おつかれさま!」
「蓮先生、おつかれさ…って、」
「りさ、お疲れ様。」
「豪先生!?どうしてここに…。」
「ただの一時帰国。サプライズだ。」
豪と蓮も。
3人のDoctorsに囲まれて、りさはこれからも幸せな毎日を歩んでいく。