りさと3人のDoctors
第2章 りさと3人の先生たち
キーンコーンカーンコーン___
放課後。学校を終えたりさは、迎えに来ていた豪の車に乗り込む。
「ただいま。」
「お疲れ様。」
「豪先生、今から病院行くの…?」
「あぁ、行くぞ。」
「…嫌って言ったら?」
「蒼にしばかれたいのか?」
「そうなるよね…」
りさは病院が大嫌い。
幼い頃から繰り返した入退院に、たび重なる検査や治療がつらかった。
それに、決して口には出さないが、両親のことも思い出して寂しくなる。
「着いたぞ。荷物持てるか?」
「うん。」
病院に着くと、2人はさっそく蒼の診察室へ向かった。