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【期間限定】文字の世界を救え!

第3章 『総長、コクられる』の世界

「しかし全然ウイルス弱かったよな~。これなら楽勝で全部倒せるかも!」

「油断は禁物ですよ、アキラさん。ボクはソリに乗せることはできても、戦えないんですからね」

「わかってるって! あっ、女の子が泣いてる!」


 見下ろすと、幼い少女が一人公園で泣いている姿が見えた。アキラは早速ソリから飛び降りると、少女に声をかけた。


「君、どうしたの? 迷子?」

「そうちょうのおにいちゃんがね、いなくなっちゃったのっ……」

「そうちょう?」


 アキラは首を傾げつつも、周りを見渡した。
 しかし彼女が言う"そうちょう"らしき人物はおろか、この公園には誰もいない。


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