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【期間限定】文字の世界を救え!

第3章 『総長、コクられる』の世界

「そうちょう……あっ、総長?」

「はあ? ユメを泣かしているのはお前か!?」


 突然、総長が拳を振り上げてきた。
 アキラは避ける間もなく、左頬を殴られた。


「いっ……いだぁ!!」

「さっ、ユメ行くぞ」


 アキラを無視して、総長はユメを連れて行こうとする。しかしユメは困った顔をしてその場から動かなかった。


「なにしてんだよ、ユメ。行くぞ!」


 怒鳴る総長に、ユメは目に涙を浮かべる。
 その時だった。
 遠くの方から「うおおおおおっ」と怒号が聞こえてきたかと思うと、砂煙を巻き上げて何かがこっちに転がってきた。


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