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5 minutes妄想シチュエーション♡

第4章 休み明けの苦手な彼女を迎えに行く・同僚→同僚


(月曜日の朝。
いつもより三十分早く起きて、職場とはまるきり別方向の電車に揺られて、貴女の家に寄り道した)


 おはよー!


 さっき貴女のお姉さん見かけたよ、ストーカーだと誤解されたら面倒だから、急いでそこに隠れたよぉ。


 その前に何で私がいるかって?


 それはもちろん……♡


 ところで、お姉さん美人だね。どことなく貴女に似てるかな。五歳差?六歳差だっけ?今で十分可愛いのに、数年後もっとイイ女になるのかー……っていうのは、浮気じゃないから!貴女のお姉さんだから美人だねって話で……!


 もう……


(完璧な出勤ルックの貴女は、それでもまだ眠気まなこの隙だらけ。
貴女が背中を預けていた壁に、片手をつく。行く手を塞がれた貴女は、戸惑いがちに私を見上げる)


 少なくとも貴女以外の人に、こんな風に距離を詰めたいとは思わない。


 離れて欲しいの?もうすぐお父さんが出かける時間だって?


 良いじゃん!ついでにお父さんにご挨拶しよう。貴女という魅力的な女の子をこの世に送り出してくれた功績をまず褒めちぎって、お嬢さんは私にお取り置きさせて下さい……!って///


 ダメ?


 お父さん会社に遅刻するから?


 これくらいで遅刻しないよ。手短な私のご挨拶に、イエスの一択で頷くだけなんだから。


 うそ、冗談。今はねー。


(と、笑い飛ばす口先とはよそに、私は壁ドンをやめて、貴女の顎を持ち上げる。周囲に人がいないのを確認して、触れるだけのキスをする)


(貴女の顔が上気したのを見て、そろそろ不憫になってきた私は、スマホの時計を確かめる)


 私達もギリギリだしね。貴女、毎週月曜日は家出るの遅いから。そんなに足、重くなる?仕事キライ?


 行けば私と会えるのに……♡


 私は、行けば貴女がいるから。毎日がデート気分みたいなとこあるんだ。あ、貴女を愛でるのが私の仕事か。やっぱ趣味だわ、いや、宿命?生活の一部?


(私が盛り上がるのとは反比例して、そもそも自分がいなくても業務は回るから……と、唐突に悩み出す貴女。働きたくないのが見え見えなのも格好悪い、と)

(そういうとこも可愛いんだよねぇ。貴女の余計に真面目なところ)

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