不純異性交際(下) ―それぞれの未来―
第12章 約束
「はっ…はっ…はぁぁん…っ、ダメ…で…ちゃうぅぅうう…っっっ」
奥を突かれるたびに、私のそこからはピシャッ、ピシャッと何度か体液が飛び出た。
「やばい…ちょっと…ハァッ、お前エロすぎ…」
その瀬川くんの言葉にまた膣がきゅうっと締まる。
「んっ気持ちいぃッ…ハァッ、ん…瀬川くん…」
「ん。…もう無理かも、ごめん…イクよ……うぅッ…」
激しいピストンが始まると、彼の汗がポトリ、と私の胸に落ちた。
首に手を回して見つめ合い、果てるその瞬間に目を閉じた。
---…
いつものように瀬川くんがティッシュで綺麗にしてくれると、激しいセックスで少しお酒が抜けた気がした。
しかし下半身は思うように動かず、まだ快感の余韻に震えていた。
「瀬川くん、えっちのとき…いじわるだよね」
「そうか?(笑)」
「うん。いつも私のこといじめるでしょう?」
「いじめてねえよ。可愛がってんの」
言いながらペットボトルの水を渡してくれる。
コクリと一口飲むと、私たちはまた舌を絡めた。
「ね、さっきの約束」
「うん?」
「瀬川くんも、…だよね?」
「どういう事?」
「んっと……瀬川くんも、他の人と…しない、よね…?」
「ん、しない。」
笑われるかと思っていたが、彼は真面目な口調で即答した。
「俺は人生で一回しか浮気しない。結婚してた頃にした、お前との関係だけ。それまでも、これからも無い」
「…ん」
「ふふっ、説得力ねえよな。まぁ…見ててみ。しないから」
いつも100パーセント完璧に私を包み込んでくれる瀬川くんのことが、好きで好きでたまらない。
失いたくなくて怖くなったり、自分が劣って見えたりもする。
「私、瀬川くんのことが…好きすぎて怖いな」
「なんで怖いんだよ(笑)…俺はこの上なく嬉しいよ」
「一緒にいてね…」
心地よい眠気が漂う中、私はつぶやいた。
「いるよ。いつも一番そばにいる」
瀬川くんの腕の中で、私はいつの間にか眠りについた。