不純異性交際(下) ―それぞれの未来―
第24章 夏祭りの知らせ
じゅうぶんに潤った蜜壺で、なめらかに彼の肉棒が行き来する。
浴衣からのぞくたくましい胸板に触れ、彼もまた私の乳房や腕に、愛おしそうに触れた。
力強く、優しくもあるピストンに意識が朦朧とする。
濡れた肉同士が擦れるたびに、ビリビリと奥歯が痺れる。
「もう…おかしくなっちゃう…あぁぁっ…」
それを聞くと彼の腰の動きはいっそう激しくなり、吐息も荒くなった。
「はぁっ…、イッていい…?っ…」
「ん…瀬川くん…」
「どうした?」
「また…お口に欲しい…っんぁ…はぁっ」
激しいピストンの後、肉棒が引き抜かれると私は舌を出して彼の放出を待ちわびた。
ビュルビュルと熱い液が舌にかかり、我慢できずに一度飲み込んだあとで、綺麗に舐め取った。
瀬川くんはそんな私の髪を撫でながら言った。
「なんかこれ、すげえ悪いことさせてる気分」
「え、どうして?(笑)」
「お前を汚してる感じがする…(笑)」
「ふふっ。私が欲しいんだから…気にしないでよぅ」
しばらく彼の腕枕でイチャイチャしたあと、私は自分の帯を結んで時計を見た。
「もうすぐお夕食の時間だ!瀬川くん、こっち。帯結ぶよぉ」
「ほーい。頼んます」
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19時になり、部屋に食事の準備が始まった。
何度も出入りする仲居さんは、次々に素敵な懐石料理を運んできてくれた。
用意が済み、乾杯するとテーブルに向かい合わせで2人だけの宴会が始まった。
しばらく経った頃、瀬川くんの携帯が鳴った。
「ん…?あ、平野だ」
うんうん、と私が頷くと彼は通話ボタンを押し、携帯を耳に当てた。
「ういっす。…あぁ。今、鎌倉。
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祝日ね。
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分かった、伝えとく。おう、それじゃ」
数分だけの会話が終わると電話を切り、すぐに彼は話し始めた。
「7月の祝日に、隣町で夏祭りがあるって」
「そうなの?知らなかったなぁ」
「それで、同級生でまた集まって行こうってさ。あいつも好きだな(笑)」
「ふふふ、いいね、夏祭り。瀬川くん、行けそうなの?」
「あぁ、祝日だから多分行ける。あとはお前次第」