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小学校の記念誌。

第9章 最後の委員会。

「他のページは大丈夫だが、委員長の挨拶ページが、文字とフッターイラストが被っていて読みづらいので、文章全体を上にあげるなどして被らないように出来ないか?」

※委員長挨拶文は規定の400文字よりだいぶ文字数オーバーの為、フッター部分のイラストと一部文字が被っています。

この質問に対し、印刷会社担当さん、一言。

「バランスが崩れます。全体のバランスが崩れるのでそれは出来ません」

「そこをプロの技でバランスが崩れないように、かつ、被らないように何とかするのが仕事でしょ?」

意見出してくれた人が、食い下がります

「…だったらもっと文字数減らしてもらわないと。あの文字数じゃぁ、無理!」

5年前(40周年)の時のPTA会長でもあり、45周年委員のほとんどが顔見知りの印刷会社担当さん。へらへら(にやにや?)笑いながら言い放ちます。

「すみません。僕が長い挨拶文を書いたばっかりに。これでも最初よりは随分縮めたんですけど…」

申し訳なさそうな委員長。てか、その文章を半分の長さまでに縮めたのは、私ね、私。(さちこ、心の声)

「文字の縁を白くすることで、イラストと被ってても読みやすいように加工したらいいんじゃない?」

PTA会長さんが次善の案を出します。印刷会社担当が「それなら出来る」と言うので、そのような形で処理をするということで決まり。

他の部分は特に何も言われなかったので、修正はそこ1か所のみで、修正点をチェック後はそのまま印刷・製本に進む、ということになりました。

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